～ニュージーランドから～

ここのところ招かざるお客さんが飛び回ってました。スズメバチです。

あまりハチのことは知らないのですが、地面に巣を作っているようでした。いったい何が起きているのやら。車を停めている所だから邪魔で邪魔でしょうがない。とにかく駆除するしかないでしょう。殺虫剤をかけてみました。効果ナシ・・・。巣への入り口に小石を入れてみました。隙間から出入りできるようで効果ナシ・・・。それだけならまだしも刺される始末。でもどうやら不便になったようで、さらに別の場所に入り口を作ってました。これが逆に厄介になりました。

刺されてからは、車に乗るときも遠回りしてたのですが、結構面倒だから、プロに頼みました。しかし、この業者さん。日本ではあり得ないくらいに怠け者です。実に１週間ほど毎日電話をかけていました。電話帳には電話番号が２つ載っていて、一つはいつかけても誰も出ない。そしてもう一つは携帯電話の番号。こちらも誰も出なくて、いつも留守電になるので、いつもメッセージを残していました。ちゃんと用件を言って連絡先を残して、電話をくださいって言う内容のメッセージを残していたのですが、返事は来ません。そして、今日もダメでもともとで携帯電話に電話をすると、３回くらいのコールで留守電の声とは違うナマの声が聞こえました。本当に嬉しかったです。何度目の正直だったんだろう。そしていつも留守電に残していたような内容の話をすると、

“あ、メッセージは聞いてたよ”

ですよ、あり得ない返答。詫びる気とか無いんですよね。そして、そんじゃ今日がいい？明日がいい？と言われました。今日だよ、今日。絶対に今日だから！すると、

“家には誰もいなくても良いから”

と、アッサリ。でも今日の昼には家にいたので、業者さんの到着に立ち会うことができました。そして駆除開始。１０分もしないうちに終わりました。

“もう大丈夫だから、見においでよ”

と言って見せてもらった巣はアンパンくらいの大きさでした。しかも巣の入り口の真下にではなくて、４０センチくらい離れたところに巣は作られていました。そして業者さんが右手につまんで見せてくれたのは女王蜂でした。早めの発見だったようで、それほど成長していなかったのですが、それでもかなり大きいものでした。もう一人のスタッフがニコニコしながら、タマゴがいっぱいあるよって言ってました。さらに付け加えて、

“これから帰ってくるハチは巣が無くなっているから慌てているよ”

と、言いながら、なおも笑っていました。え、それって笑うところだったの？そして駆除の終わった巣をそのまま置いていきました。



写真にとって見比べると、幼虫はまだ動いていました。大丈夫なのかな？・・・。