ブルースの引越し

jiroken

2014年01月02日 19:18


2014年が始まりました。昨年お世話になった皆様、今年もよろしくお願いいたします。

ここ、ニュージーランドの南島は、クリスマス前後からあまりお天気に恵まれません。クリスマスも曇りと強風でしたし、元旦も雨でした。そして今も雨が降り出しています。日中に庭のサクランボの収穫を終えておいてよかったです。

さて、先月の事ですが、お向かいに住む老夫婦のコリー夫妻が引っ越していきました。行き先はここからさらに南のインバカーギル。ここには息子夫婦が住んでいるらしく、その近所に病院が併設されている高齢者用の1軒家を購入したらしいです。


ご主人のブルースは、元釣りガイド。実は日本のフライフィッシャーマンの中にはご存知の方もいらっしゃるかもしれません。20年ほど前に日本のテレビで彼(と、もう一人の同僚と)が映り、そこからのガイド人生の大半が日本からの釣り人だったそうです。

そんな彼ももう95歳。年相応に足が悪くなってきて、あまり歩き回る事は出来ませんが、目も耳も達者です。彼らの家の前を歩いていると、時々リビングでテレビを見ているブルースと目があい、手を振ってくれて招いてくれました。ほとんどが釣りの話しです。最後にお邪魔した時も釣りの話しでした。

リビングには大きなブラウントラウトの剥製があり、日本のお客さんからプレゼントされた木製のヤマメの置物や釣り人が腰掛けているようなブックエンドもありました。ブラウントラウトは、西海岸への道が開通した頃に出かけていった先で釣り上げたものだそうです。ちょっと謙遜しながら、“多分今まで人に会うことも無かったから釣れたんだろうな”と話していました。

引越し当日は搬出作業でゴタゴタしてたのと、最後にお邪魔した時に言っていた引越しの日と違っていたから、また今度挨拶でもと思っていたのに、気が付けば家は空っぽになっていました。椅子に座って搬出作業を見つめる彼の姿が印象的でした。最後に一緒に写真でも撮っておけばよかったなって、ちょっと後悔しています。自分の親父が亡くなる1週間前に会ったときにも部屋から見送ってくれる姿を写真に撮っておけば良かったなって後悔してました。少しでも長く記憶に残しておきたいです。


釣りに出かけてもカメラを忘れる事ってあまり無いですね。釣れない日はその辺の景色を撮ったりと、まあ、スナップ写真ばかりですが、デジタルカメラのおかげで、無駄な写真をたくさん撮っています。この2ヶ月間ブログが更新されなかったのは釣れていなかったからなのか?いいえ、釣っていました。カメラに入ったままでした。






上の写真は全部レインボートラウトですが、久々にブラウントラウトも釣れました。ワナカ湖から流れ出す大河、クルーサ川でのヒットですが、たぶんこの川での初めてフライフィッシングで釣ったブラウントラウトです。



小雨の降りだした午後、光の反射でそれまで見えていたフライと魚が見えなくなったところでのヒットでした。くわえる瞬間が見られなかったのは残念でしたが、ラインに伝わる感触だけでもドキドキしたし、とても楽しめました。



今年の釣り始めはいつになるか未定ですが、新しい釣り場も開拓して行きたいと思います。



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